58歳。
いま私は、マレーシアのクアラルンプールで暮らしている。
若い頃に思い描いていたことを、振り返ってみる。
会社を作った。
投資もした。
大人になってから社交ダンスを始め、ダンスのコミュニティまで作った。
海外で暮らしたいと思って、それも実現した。
それなりに、やりたいことをやってきた人生だと思う。
一般的には58歳にもなれば、先が想像できてやることがなくなっていくものだと思っていた。
ところが、まったくそんな気配がない。
終わる気がしない。
いまはマレーシアに会社を作ろうとしている。
そして、国を問わず血のつながりのない大きな家族を作りたいとも思っている。
まだ何もできていない。
というより、これをやっているうちに、また次の何かを思いつくような気がする。
昔からそうだったのかもしれない。
何かをやって、終わったと思ったら、そこから見える景色が変わる。
すると、さっきまで見えていなかったものが見える。
「あれ、これ面白そうやな」
また始める。
最近は、そこにもう一つ加わった。
人だ。
自分が何をするかだけではなく、
他人の人生にも情熱を注げたら面白いかもしれない。
そう思うようになった。
年齢も国籍も関係ない。
これから知り合う人もいるだろうし、すでに知り合っている人の中にもいるかもしれない。
ひょっとすると、これを読んでいる人の中にも。
そう考えると、ますます終わる気がしない。
60歳も近いというのに、
なんだかワクワクする。
終わる気がしない人生というのも、
なかなか悪くない。

