このブログ、結構開発ネタの記事も読まれています。
自作派の方も多いのかもしれません。
私は技術者なのでその方たちが何をしたいのかすごく興味あります。
そして困り事を解決できればいいなぁと思っています。
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あなたの投資を自動化します
オートマチックトレード
松村博史
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過去に開発ネタとして
などの記事を書かせていただきました。
こちらの記事たちにそこそこアクセスがあります。
タイトルは仰々しくつけたものの技術者で無い方にもわかる内容にとどめています。
こちらを詳しく解説していっても喜ばれるのかなと思っています。
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・自動売買するために必要な機能
さて金融商品の自動売買を考えた時、立ちはだかる壁が幾つもあります。
- 価格を監視する方法
- 売買ルールの実行方法
- 証券会社への注文方法
これらをすべてクリアしないと自動売買はしくみとして成立しません。
これをサポートしてくれているのが弊社も提供している自動売買プラットフォームです。
日本では数種提供されています。
- オートレシリーズ (株、証券先物、FX)
- 岡三RSS (株、証券先物、FX(くりっく365))
- メタトレーダー(FX)
自動売買プラットフォームは立ちはだかる壁3つのうち以下の2つの機能を有しています。
- 価格を監視する
- 証券会社へ注文する
あなたは売買ルールをこのプラットフォームに教え込む作業をします。
その方式がプラットフォームによって様々なわけです。
弊社のオートレシリーズの場合は、証券会社の注文画面のような画面で設定します。
岡三オンライン証券の岡三RSSの場合は、エクセルのVBAというプログラミング言語を使います。
メタトレーダーの場合はMQLというC言語に似たプログラミング言語を使います。
プログラミング言語の習得が得意な方でしたら、どれを使っても大丈夫だと思います。
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・価格監視の自作
既存のプラットフォームを使わずして自動売買したい場合は、プラットフォームが提供している2つの機能を自分で作る必要があります。
価格監視に関しては、株なら月額2000円以下でリアルタイムデータを配信してくれるサービスが有ります。
日経225先物、FXの場合はそのようなサービスはありませんので、自分でなんとかすることになります。
まず考えられるのはスクリーンスクレイピングによる方法です。
yahooファイナンスがリアルタイムで価格を表示しています。ここから取得はできます。
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・証券会社への注文の自作
価格取得の問題が解決したら証券会社への発注です。
方法はいくつか有りますが我々のような開発業者でなければ2つが考えられます。
- UWSCによる画面操作
- VBAによるIEオブジェクトの操作
- スクリーンスクレイピング
これに加えて開発業者はAPIを提供している証券会社さまとは使用許諾契約を結ぶことでAPIによる接続も可能です。API接続のほうが接続が安定しています。
はやく一般向けにAPIを開放してくれる証券会社がでればいいですね。我々も1社ずつ契約していく手間が減るというものです。
つくる仕組みが自分だけのものならばUWSCによる画面操作が一番簡単だと思います。
VBAによるIEオブジェクトの操作はプログラム言語を習得しなければなりませんが、ここまで来ているあなたにはそんなハードルはないでしょう。
この2つは弊社には経験がありませんのであまり書くことが無いです。
スクリーンスクレイピングによる方法は前の2つより安定しています。
個人で使う場合はそんなにスピードは関係ないかもしれません。
多数の方が使われるしくみを考えていた我々は最初スクリーンスクレイピングによる接続方法を開発いたしました。
延べ20社くらいは開発しましたが、開発した先が統合されたりして、ほとんど使えなくなってしまいまいした。
今はAPI接続と、スクリーンスクレイピングに替わる方法をメインに開発しています。
かといってスクリーンスクレイピングをしなくなったわけではありませんが。
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・どこまで自作するのか
自動売買はシステムトレードを機械にやらせるもの。
とすると取引ルールの作成がその大部分を占めるわけです。
投資家のみなさまにはそこに時間を割いていただきたいです。
価格取得、証券会社への注文、ここまで自作すると大変だと思います。
その部分は既存の自動売買プラットフォームに任せるのが得策ではないでしょうか?
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