システムトレードというと聖杯があると思っている投資家もいます。
聖杯を探してバックテストを繰り返している。
実は局面にあわせて複数の戦略を探すほうが早くて堅牢です。
ほらパックマンでも道はたくさんあるじゃないですか。
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あなたの投資を自動化します
オートマチックトレード
松村博史
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・勝ち続ける取引ルールが花盛り
10年間無敗の戦略(月ベース)
スーパーエンジニアがついに開発
なんて文字が踊っていると興味をそそられませんか?
どんなものだろうと思ってしまったあなたはすでに売り手の術中にはまっています。
冷静に考えると10年前にはFXでメタトレーダーが登場したころ。
ロシア語しかなかったソフトウェアで、そのころから日本人で自動売買まで行なっていた人がいるとは思えません。
そうこの結果はバックテストなんです。
現実的なことをいうと10年間月ベースで無敗の戦略なんて必要ありません。
買ったり負けたりでトータル勝っていればいいんですから。
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・取引ルールを複数持つことを提唱している専門家
今日このことを書きたくなったのは、ある記事がきっかけです。
私の友人で尊敬するシステムトレードの伝道者、西村さんがちょうどそのことを言っていたのです。
日本株ここから更に上昇か?(2015.04.14)
(前略)
今の状況を見る限り、
もう一段の上昇に備えて、私たちシステムトレーダーも、
上昇相場に強い売買ルールを用意しておくと良いでしょう。ただし・・・
いつものことですが、私たちシステムトレーダーは、
このような盛り上がりムードのあるときに、
一獲千金で利益を上げるのではなく、株価が上がっても、下がっても、株価の上下に関係なく、
安定的に利益を上げるのが至上命題です。だから、いくらもう一段の上昇相場が来る可能性があるからと言っても、
決して、いまの状況を崩すことなく、いつも通りに対応しましょうね。それが、長期にわたり安定して利益を上げる最重要ポイントなのですから。。。
私も何度か書いているとおり、システムトレードだから儲かる、自動売買だから儲かるなんてことは2015年4月現在ありません。
システムトレードは過去のデータから勝つ確率の高い投資方法を探します。
それは勝つ確率が高いという事で未来永劫保証されるわけではありません。
また自動売買はその取引を自動で注文するために利用します。
明らかに局面が変わると取引ルールは変えたほうが得策です。
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相場の上昇局面、下降局面、レンジ相場、せめて3種類。
うまく行くとトレンド相場とレンジ相場少なくとも2種類のトレードルールは必要でしょう。
最初はどんどん作って、だんだん絞って3種類とか2種類にしていく感じだと思います。
そのことについて西村さんが書いていたことで、常識化しつつあるなと思いました。
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・終わりに
将来的にはそれらの取引ルールを自動的に切り替えて使うような自動売買も登場するかもしれません。
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