相場を知らない人は自動売買をしてはいけない

巷では投資初心者OKという自動売買ソフトが売られています。

それは業者の都合であって、買った人が得をするわけではありません。

私はまだ投資を知らない人が勝てる自動売買に出会ったことはありません。

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あなたの投資を機械化します
オートマチックトレード
松村博史

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いつもまともすぎる事を言って貧乏くじを引いてしまう私です。

投資を自動化することを推進している弊社にとって、まっこうと反対するようなことを言っていますよね。

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・他の分野に見る先行事例

いつも自動車の自動運転の話を引き合いに出してしまいます。

2015年3月自動運転でアメリカ大陸をサンフランシスコからニューヨークまで横断するという実験が始まりました。

self-drive

自動車の自動運転の歴史を見てみると

  1. 変速機(クラッチと変速)の操作が自動化される
  2. 高速道路でスピードを一定に保つ技術が確立される
  3. カメラ、レーダーを使って自動ブレーキの技術が確立される
  4. 駐車場など決まった範囲ではカメラとセンサーで、自動駐車の技術が確立される
  5. 公道でもGPSとカメラでを使い、自動でハンドルを切る技術が確立される

車のことにはそんなに詳しくない私が挙げただけでもざっとこんな具合に技術は進歩しています。

ここからは早いかもしれませんが、ここまで約30年くらいかかっていますね。

今回の実験に人も乗っています。

テレビで撮影されていた間は運転席で雑誌を読んだりして自動運転ということをアピールしていましたが、なにかあった時の緊急要員でしょう。

この運転席に座っている人が車の運転の経験の少ない人でしたらどうなるでしょうか?

何かあった時に適切な対処が出来ませんよね。

思考停止してブレーキすら踏めないかもしれない。

投資の自動売買もそれと同じだと言っているのです。

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・投資の自動売買の現状

今、投資の自動化はようやく注文が自動でできるようになったところだと思って下さい。

ここからそれに対していろいろな取引ルールを与えて自動売買に仕上げます。

それを各業者(自動車で言うと各メーカー)が思い思いに開発しています。

良さそうなものができたら過去の相場でシミュレーションテスト(バックテスト)はしますが、

実証実験はすること無く大々的に販売しちゃうんですよね。

自動車でも最初の頃はこういう販売スケジュールだったかもしれません。

耐久テストとかできる装置も無かったでしょうから。

とすると自動車は調子が悪くなった時に自分で修理できる人の乗り物だったのです。

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自動売買ルールも同じです。

調子が悪くなったら自分でチューニングできないとダメなのです。

それには経験が必要です。

相場を知っていたか、自動売買をしようと思って相場を学ぶか。

順番はどちらでも構いません。

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・今回の結論は

2015年3月現在はまだ、自分で適切な対処の出来る人のみ自動売買をしてもいい時代です。

オートレではデモ取引を提供していますので、自動売買をしようと思って相場を知るアプローチができます。

プログラムの知識不要の自動売買オートレシリーズはこちら

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・未来は変わっているかもしれない

そのうち相場を知らなくても勝てる自動売買プラットフォームとそのソフトも登場するかもしれません。

弊社から出したいものです。

オートレ松村 について

オートマチックトレード株式会社 Automatictrade.Inc 機関投資家が行なっている自動売買も個人投資家も必要になる時代がくるとの思いから2006年自動売買関連システム専業のシステム開発会社を立ち上げる。 以来、個人投資家に自動売買サービスを提供する一方、証券会社のサービスの構築、証券会社とAPIを通じたコラボレーション、証券取引所から相談を受けたりなど、自動売買業界の先駆者として活動している。
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相場を知らない人は自動売買をしてはいけない への4件のフィードバック

  1. AX より:

    これだけマスコミに騒がれていながら、振込め詐欺はなくなりません。
    むしろ被害総額は年々増えていっています。

    巷にあるいわゆる情報商材はどうでしょう。あるいは自動売買の類はどうでしょう。私はこれらも振込め詐欺の被害者と対して変わらないと思っています。私もかつてはそれらの被害者の一員でもありましたが、今は覚醒し切り分けができます。万一何かのきっかけでそれらを手にしたとしても、何がしかの利用出来る部分は発見できるので、一方的被害をうけるということはなくなりました。

    しかし、なぜ過去も今もそしておそらくはこれからもこういう事態が続くのでしょうか?

    答えは簡単です。

    幻想を生きたい人が絶えないこと。そしてそれが幻想だということをきちんと教える人が少ないことです。松村氏はその稀有な存在だと思います。

    幻想を生きたい人は過去も現在も未来もいなくなることは無いでしょう。
    一方それを制御しようとする人が多く現れるかというと残念ながらノンを言わざるを得ません。なぜかというと、これははなはだ費用対効果が見合わないからです。労多くして益少なしの典型例といってよいでしょう。

    いや、そもそもそんなことよりも、人生に成功者は少なく、人生に失敗はつきものだという現実が何よりもそのことを雄弁に物語っています。ほとんど不可抗力といってよい世界になります。

    こんなことを平然と言ってのける私は冷酷な人間なのでしょうか?

    いえ、違います。本来は私も松村氏と同じ領域にいる人間です。ただし、松村氏のような真摯な努力はしていません。せいぜい、松村氏のような良識ある人にエールを送るくらいが関の山といってよいでしょう。ただし、いつでも問題提起する側にいることだけは間違いありません。

    少数派でいることにいつでも自覚と誇りを持っています。

    • AXさま
      コメントありがとうございます。

      費用対効果に付きまして、短期的には見合わないということで同意できます。
      自動売買の文化を作ることについて長い目で見れば、優秀な取引ルールを作ることが出来る人材を多く輩出し、その取引ルールが個人投資家の口座で活躍するようになれば大きな効果が出ると思います。もちろん聖杯はないので使う側もある程度のスキルは必要です。それが文化だと思っています。

      今のようにお金の流れがグローバル行ったり来たりしている環境では、自分のルールを少々の人が使ったとしてもマーケットインパクトは起こりません。

      また日本の市場で外国人投資家のお金が50%以上も動いているのですから、投資に勝つ≒外国から資金を得るようになるとも言えます。

      残りの日本人投資家から搾取しないとは限りませんが。

      AXさまのような方が一人でもいるだけで私は、最高の自動売買プラットフォームを開発し提供していこうと思えます。

      AXさまのスタイルは半自動とのことですが、どんな機能があれば使ってみようかと思えるか、ご意見いただければ幸いです。

      ありがとうございます。

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