なんどか業を起こしたことのある私です。
学生時代に塾を立ち上げたりシステムの受託開発業を立ち上げたり。
今日は学祭でカジノを出店したという番外編のエピソードを。
あなたの投資を機械化します。
オートマチックトレード
松村博史
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・奇想天外の提案 カジノ
大学4回生の時、仲のよかった仲間たちと学生時代の思い出に学祭になにか出店しようということになりました。
いいね。いいね。なにをするという話で皆から出てきたのは
焼き鳥、フランクフルト、水風船、・・・
という意見が。そういうどちらかというと標準的な仲間を持っていました。
それも楽しいかもしれないけど芸がない。
名誉のために言っときますが、私と机を並べて研究室時代を過ごした仲間6人のうち3人は国立大学の准教授です。今は国立大学ではなく国立大学法人ですね。
そんななか私が提案したのはカジノ。
そうラスベガスやマカオが有名で、ルーレットやブラックジャックというゲームのあるあのカジノです。
2015年の今でこそ国会でも議論されるくらい一般的になっていますが、当時は1991年です。まったくマイナーな存在でした。
そんなことしてもいいのか?合法なのか?という仲間に合法だから大丈夫だという事を説明し、学祭実行委員会でも同じような説明をしカジノを出店することになりました。
実はそこからの準備が大変だったんです。
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・カジノをやると言ったはいいけれど
カジノにはルーレット台はつきものです。ブラックジャック台やスロットマシーンも。
調べてみたらブラックジャック台の価格は50万円超。ルーレット台は80万円超。
これを学祭期間に回収することは無理です。
なにより終わった後の置き場所に困ります。
レンタルも調べました。ブラックジャック台が1週間8万円。
ブラックジャック台は2台欲しいと思っていて、ルーレット台も2つ欲しいと思っていました。
レンタルでも回収は無理。
そこで自作です。東急ハンズさまさまでしたね。
自作でもチープな感じにならないようにかなり凝って、体裁を整えました。
ルーレットの本体だけはどうにもならないので、 結構しましたけど借りました。
あと、スロットマシーンの代わりにビンゴマシーン。
カジノにドリンクは必要でしょう。ということでいいグラスを仕入れ、お酒もカクテルを出したいという仲間の要望に答え十数種類用意しました。
準備だけで学祭にしては、結構かかっていますよ(笑)
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・大賑わい、スタッフも活躍してくれたカジノ
前日から本番期間、人手だけはありました。男性スタッフはカッターシャツと黒ベスト着用。
女性。そうわが学部は男性が95%。
女性スタッフはどうしたかというと、テニスサークルをしていた仲間が女子学生たちを近所の女子大学から連れてきてくれました。
そして女性にはバニーガールをとしたかったのですが、さすがに請けてくれる女子学生もおらずそれに準じた格好でお客様を出迎えました。
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開店から1時間。誰も来ません。
カジノ会場は広さが必要だったのでメイン通りから奥まったところになってしまったからです。
スタッフの一人がメイン通りまで出て呼び込みをしてくれました。
これが絶妙にうまく、人が流れてきます。
人が入りだすと、賑やか感が生まれてきてどんどん人が入ってきます。
最初は遊び方がわからない人たちもだんだんゲームに参加していきます。
ドリンクを女性スタッフが運びます。
それぞれのスタッフが私の思った以上に接客がうまいです。
買った負けたの楽しい会話が聞こえます。
終始賑やかで3日間やりきりました。
3日間毎日来ていただいた、近所のおじさまもいらっしゃいましたよ。
一番売れたのはビンゴカードのようなルールの簡単なものでしたね。
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おそらく学祭として、異例の売上をあげていたと思います。
ただし、準備にものすごくお金かけていましたからトントンで終わりでした。
あと2日あったらみんなに結構なバイト代上げれたのになぁ。
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・あらためまして、松村博史はこんな人
これを書いていてまた自分を発見しました。
カジノという発想とそれをしてもいいと思い実現にこぎつけたことから
- 発想が固定観念の外にあることが多い。
- 法律や規約等の理論武装も好き。
- 実現のために壁にあたってもなんとかして突破する。
カジノが20年後になって議論されていることから
- 先見性がある。
最後の先見性については、いつも時代の10歩先をいってしまうので、先駆者として苦労することが多いですけどね。(笑)
半歩先ならこのかたの言われるように大成功をしているのでしょうが。