この2つを分けると自動売買の成績はあがる

日本最古の自動売買プラットフォーマー
松村博史
大阪の事務所より

自動売買の戦略を組み立てていて、聖杯を探しているけれどもなかなか見つからないという方は少し考え方を変えてみるといいかもしれません。

それは何か?

「トレンドのあるときの戦略、トレンドのないときの戦略を分ける」

自動売買の専門開発会社をしていると、バックテストをしたいので過去データをできるだけ長く欲しいという依頼をしばしばいただきます。

1年分くらいでいいですかと尋ねると、長ければ長いほうがいい10年分でもと言われることがあります。でもね考えてみて下さい。10年前と今ではまったく市場の環境が違うのですよ。違うところを上げていけばキリはないですけど、せめてトレンドが発生しているのか、していないのかくらいの違いを加味して戦略構築をしてみてはいかがでしょうか?

そうすると作らなければならない戦略が2つ以上いることになるからやっぱり1つで成績のあがるものを探し続けますと言われそうですが、もう一度考えてみて下さい。自動売買の戦略を構築したいのは、全期間で通用する聖杯を探すのが目的ではなく、毎日の投資にまつわる不便(監視、心労、機会損失)を軽減し安定してトレード収益を上げていくためではなかったでしょうか?

そうであれば、「日中監視しなくて良くなる」上がると思って買ったけど、逆に反対の方に行ってしまったので「自動的に損切る」今日は出張だとか孫が来るとかで市場と向き合うことができないときでもチャンスが来たら「自動的に買って(売って)おいてくれる」このことが自動売買の恩恵ですよね。

今までより、投資に対する省力化ができるようになった分、より確率の高い投資チャンスはどんな時かを考えることに時間を割いて、トレンドが発生している時、トレンドが無い時の2つ、さらにいうと上昇トレンド、下降トレンドとトレンドが無いときの3パターンくらいを考えてみたらいいと思います。

自動売買プラットフォームを作っていますが2014年12月現在、もっとも収益を上げられる方法は自動と人間の判断の組み合わせだと思っています。そのうち自動売買だけのほうが優秀になっていくのでしょうけれども。

あなたはまだ聖杯を探しますか?

オートレ松村 について

オートマチックトレード株式会社 Automatictrade.Inc 機関投資家が行なっている自動売買も個人投資家も必要になる時代がくるとの思いから2006年自動売買関連システム専業のシステム開発会社を立ち上げる。 以来、個人投資家に自動売買サービスを提供する一方、証券会社のサービスの構築、証券会社とAPIを通じたコラボレーション、証券取引所から相談を受けたりなど、自動売買業界の先駆者として活動している。
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